シンのアウトプット日記

ボキャ貧がアウトプットの練習をするためだけのブログです。

現実に忍び寄る狂気 赤い部屋(江戸川乱歩)

赤い部屋

赤い部屋

 

 

 読書自体は少しずつ進めているものの、いざブログに書こうと思うとなかなか上手くかけず、結局書くのをやめてしまうことが続く今日このごろです。

もう少し気楽に、自分の思うまま書いていこうかと思いました。

 

あらすじ

退屈な日々に刺激を求めた者たちが集まる集会、赤い部屋があった。

そこに新入会員のT氏がやってきて、今までに99人の命を奪ってきたと告白する。

しかも、罪に問われない方法で。

 

たとえば、人を轢いてしまってあわてて怪我人を搬送しようと医者を探す運転手に、わざとヤブ医者を教えたり。

おばあさんが線路を横切ろうとした時に「危ない!!」と叫んで、渡ろうか引き返そうか迷わせ混乱させることで、結果的におばあさんを列車に轢かせたり。

 

 T氏が告白を終えると給仕女が出てきて、T氏は彼女に銃を向け発砲する。

しかし、銃はただのおもちゃで何も起きなかった。

からかわれたお返しにと給仕女がその銃を借りてT氏に向けて発砲すると、今度は本当に発砲してT氏は血塗れになって倒れる。

T氏は「罪に問われない殺人」の記念すべき100人目を自らの命で達成させた

 

と、周りの観客が思っていたところで倒れていたT氏が笑いながら立ち上がり、今までの出来事は給仕女との自作自演で、ただの冗談だと告白して物語は終わる。

 

感想

罪に問われない殺人を淡々と話すT氏が良い感じに不気味でした。

その殺人方法もさすがにそんなに上手くいかないとは思いますが、現実でも成功する確率は意外とありそうですし、1回でも成功してしまったら1つの命を奪ってしまえると思うとその狂気が現実にまで忍び寄ってきた感じがします。

 

最後の全部嘘だったというオチは賛否両論あると思いますが、自分は好きです。

 T氏が本当に死んでいたのならT氏から生み出された狂気は終了してもう犠牲者が出ることはありませんが、T氏が実は生きていることで殺人の話が嘘だという話も嘘かもしれなくなり、また犠牲者がでるかもしれない

その終わらない狂気が好きです。